選ばれなかった僕たちは今日も

ああまたこれか もう何度目だろう
大丈夫、初めからわかりきっていたことさ
傷付くことに慣れてしまえても
痛みのやり過ごし方はまだわからない

あなたが今し方
スワイプで消した人間関係
その先に一十百千万の人生があるんだよ

どうせ掃いて捨てるほど貰ってきたんだろう
なけなしの愛なんて高が知れてるよな
選ばれなかったこの僕は今日も
君が知る由もない一日を生きたよ
生きたんだよ

一筋の境界線 向こうには行けない
遠くからそちら側を眺めているだけさ
誰が引いた線だ?
僕は何故ここにいる?
追い出されたのか?
逃げ出したのか?

あなたが無自覚に
植え付けた疎外感と孤独感
その一つで人ひとり、
一生を歪めてしまえるんだ

奪われてばかりの人生なんて嫌だ
どうせなら奪う側の方へ回ろうか
なんて考えて、
本当にそうか?と自問して、
今日も立ち尽くして

「届かないことばかり」と嘆いた言葉に
暗闇で誰かの頷く気配がする
そこに居るなら 応えてくれるなら
届かないことばかりではないのかもな

どうせ掃いて捨てるほど有り触れた命
この歌でせめて葬い鎮めようか
選ばれなかった僕たちは今日も
生き延びたんだと狼煙を上げよう