アンドロメダ

貴方が出て行ったこの部屋で、
私は今日も私を慰める。
絶頂に達するのは容易く、
でも貴方の下手糞な指が恋し。

女の性に果てがないことを、
貴方は言った、「宇宙のようだね」と。
秋空の下、散歩をしながら、
下品話にまるで似合わなかった。

「ご覧、あれがアンドロメダ、
地球から見える一番遠い銀河。」
宇宙を指す、一番近くの人。
・・・届かない。
なんて寂しいのだろう。

手を繋いで眠れたら、
それで満たされるので少し面倒だった。
だけど、情けない声や、悦ぶ顔は、
とても愛おしかった。

「ほら、」

「ご覧、あれがアンドロメダ、
地球から見える一番遠い銀河。」
宇宙を指す、一番近くの人。
・・・届かない。
なんて寂しいのだろう。

貴方が出て行ったこの部屋で、
私は今日も私を慰める。