弄る手

今にも崩れそうな 仮初めのお城の中で
あたしが塞いだ出口を
あなた 探しているのね

傷口は広がって 酷く化膿しているのを
あたしは見ないフリをして
あなたのトドメを待つの

あたしに触れて、
その先は言わないで、
あたしを探って、
もっと奥、もっと奥の方を

二人は疲れ果て 行く末を予感しているけど
あなたが差し伸べる手なら
振り払う術などないの

あたしに触れて、
その先は言わないで、
あたしを探って、
もっと奥、
もっと奥、
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、